豊かな心を持った自立した人間を育てるために
教育シリーズの講演録のこれまでの内容の要旨を箇条書きにしたレジュメを、竹下先生の奥様(泰子様)にいただきましたので、それをご紹介します。実際に教育シリーズの講演が行われたときに資料として配付されたものに若干の編集を加えたものです。
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<はじめに>
・自分自身の感受性を信じる勇気を持ってください。育児書や人の意見は、自分自身の考え方を確立するための参考と考えてください。
・夫婦の仲がよいことが子供を育てる環境の中で、一番大切なことです。
1.夫婦関係
2.親子関係
3.仕事 …が大切なものの優先順位です。
・夫が育児、教育に参加できるような環境を最大限整えてください。教育の成功には夫の協力が不可欠です。また出産や育児に関して夫婦で同じ意見が持てるように十分に話し合ってください。
・豊かな心は、忙しさの中では育ちません。それは、余暇やゆとりの中で育まれるのです。生活の中にゆとりを持つ工夫をしてください。
・食べ物と心の状態は密接なつながりがあります。健康のためだけでなく、正しい心を育てるためにも、食事に気をつけてください。
<妊娠〜出産まで>
・妊娠したら心から喜びましょう。胎児は母親の心を全部知っているのです。
・胎児への愉気と話しかけをして、親子の絆を作っておきます。(母親はもちろん、父親も!)
・妊娠を知ったときから母親は仕事を休むようにしましょう。コンピュータの電磁波やタバコの煙は特に有害です。
・毎日最低1時間は散歩して、足腰を鍛えておきましょう。不妊や流産をする人は足腰が弱く、腰椎4番が捻れている場合が多いのです。
・この時期の母親は出来るだけリラックスすることを心がけ、夫はそれに協力しましょう。
・出産はどこでどのようにするかをあらかじめ考えておきましょう。
1.自分で
2.助産婦
3.助産院
4.小さな産院
5.大病院 …が優先順位です。
<出産>
・胎児の状態を最優先し、母体の出産準備が出来るまで充分待つことが大切です。医師の都合に合わせた出産は母体の健康を著しく損ないます。
・母体の準備が整うと、赤ちゃんは自らの力で楽に生まれてきます。医者に頼る気持ちは持たないようにしましょう。人に頼る気持ちが強い人ほど安産から遠ざかります。
・必ず母子同室にして、赤ちゃんの反応にすぐに気づけるようにします。これが可能な産院を選びましょう。
・赤ちゃんを産んだらすぐに抱いて授乳させましょう。(生んでから45分以内に!)
・赤ちゃんに強い刺激を与えないようにします。(大人の大きな話し声、咳、くしゃみ、直射日光、熱い温度の沐浴など)
・美容と健康のため、母親は両方の骨盤の開きがそろってから立ち上がるようにしました方がいいでしょう。出産後3〜6日でそろいます。夫の協力が不可欠です。(参考文献「育児の本」 野口晴哉著 全生社)
<出産後>
・十分に抱いて育てましょう。心を込めて抱いてください。抱き癖は絶対つきません。
・授乳、おむつ交換などをする時には、赤ちゃんに必ず話しかけましょう。そうすると親の言葉をすぐに理解します。
・家事よりも必ず子供の要求を優先させましょう。十分に愛されて育った子供は、わがままになるどころか、愛情深く思いやりのある子供に育ちます。
・子供の自然な成長を待ち、育児書に書いてるよりも成長が遅れているように思えても、決して焦らないことです。自分の感受性を信じてください。赤ちゃんによって個人差がありますが、歩行や言葉を話すことなどは、遅い方がよいのです。
・「ワンワン」ではなく「犬」と教えましょう。赤ちゃん言葉はなるべく使わないようにした方がいいです。大人の言葉が分からなくなり、将来の理解力に大きな差が出てきてしまいますから。
・母乳で育てましょう。ミルクは母子ともに健康によくありません。
・授乳は出来るだけ長く続けましょう。(最低でも1年半は必要でしょう。)
・赤ちゃんは意外に体のあちこちが凝っているものです。身体をなでてあげることを習慣にしてください。時にはマッサージが必要なこともあります。赤ちゃんの免疫力が大変高まります。
・離乳食は出来るだけ簡単な方がよいのです。赤ちゃんが食べたがらないものは必要がないのだと考えてください。栄養の摂りすぎ、食べ過ぎは病気の原因になります。
・1歳半になるまでは、空気の汚れた場所や人の多いところに赤ちゃんを連れて行かないようにしましょう。1週間後、時には1ヶ月後に病気になる可能性があります。
・ベビーベッドは使わずに、床に寝かせます。赤ちゃんの運動能力を奪わないようにするためです。
・歩行器などの器具は絶対に使わないようにします。はいはいなどの赤ちゃんにとって必要な運動を奪うため、将来の運動能力に大きな差が出てきます。
・布おむつで育てましょう。紙おむつは子供の排尿に対する感受性をにぶらせるだけでなく、歩き方がおかしくなります。
・靴は履かせないで草履を履かせるようにしましょう。(足を変形させないためです。)
<育児、教育の基礎となる重要事項>
・子供に対する態度や言葉の中に含まれるメッセージは、「あるがままのあなたを愛してます」というものであって下さい。
・子供に親の夢や理想を押し付けないように注意しましょう。親の人生と子供の人生は、全く別のものだという認識が必要です。
・子供は、親と全く別の価値観と性格を持って生まれてきます。子供の性格をよく理解し、子供をあるがままに見るように心がけましょう。子供の話をよく聞く習慣を身につけることが大切です。
・親が認めたとおりに子供は育っていきます。あるがままに受け入れられ、理解された子供は、心の豊かな、落ち着きのある、しっかりした子供に育ちま す。しかし親が子供の否定的な面ばかり見て、注意ばかりしていると、消極的で病気がちな子供になるか、または落ち着きがなく、反抗的な子供になってしまい ます。
・積極的、肯定的な言葉を使ってください。消極的、否定的な言葉は子供の性格をその方向に導くだけでなく、反抗や病気の原因になります。
・しつけを急がないでください。子供の自主性と自立性を尊重してください。子供に何かをさせる、あるいはしてもらうときには、必ず子供の同意を得る習慣を作ってください。子供の意志を育てるために。
・しつけを強制しないでください。あくまでも大人からのアドバイスという形にとどめてください。子供がいやがることはそれ以上強く言わないようにします。子供がいやがる理由を深く理解するように心がけましょう。
・子供の態度の悪い面を直そうとして注意するのは、教育上逆効果です。悪い面は無関心を装い、良い面を見て、それを育むようにするとうまくいきます。
・子供の態度に否定的な側面が見えた場合、それを子供の性格として受け止めず、一過性のものと考えます。そして、何故子供がそのような態度を取るの かを、深く理解しようと努力してください。子供の良い面を育むには、まず子供を「よく観る」ことが重要です。子供がほめられて当然な良いことをたくさんし ていることに気づいてください。子供の良い面に気づいたら、それを子供に直接言うのではなく、子供の気が緩んでいる時に、さりげなく言ってほめてくださ い。子供が意識していない時に語られた言葉は、子供の潜在意識の中に深く入っていき、ゆっくりと心の中で成長してゆきます。
・親が子供の要求や態度に、適切な対応を取らなかった場合、子供の体は激しく緊張し、身体のいろいろな部分が硬くなり、凝ってきます。子供のイライラや、落ち着きのない態度は、身体の凝りをほぐすだけでもかなり緩和され、時には消失します。
<子供の要求の二つの方向性>
・子供の要求には、両親の愛情を得たいという‘愛情要求’と、自立して大人になろうとする‘独立要求’の二つの方向性に大別できます。愛情要求には「十分な愛情」を、独立要求には子供の成長を「忍耐強く待つ」ことが大切です。
・‘愛情要求’の時の子供の身体はゆるんでおり、基本的に甘えてきます。しかし、よく病気や怪我をしたり、親が困ることをわざとすることも、親の注意を惹いて、注目(愛情)を得ようとする愛情要求です。
・‘独立要求’の時の子供の身体は、引き締まって弾力があり、基本的に元気で動き回りたがり、自己主張が強くなります。親のちょっとした言葉にもす ぐに反発したり、親の言うことにすぐに従わず、わざと送らせたりすることなどは、自己を主張しようとする独立要求です。この時期に対応を誤ると、親を怒ら せる行動をわざとしたり、大きな病気をしたり、事件や事故を起こしたりします。
・独立要求の時に大切なのは、子供の話をよく聞くことと、しつけを急がないことです。特に「〜しなさい」という命令は子供の反発を招き、子供の性格をゆがめていきます。
・しつけは十分な準備期間をおいて、長期にわたる計画を立てます。しつけを成功させる秘訣は、子供に行動を伴った空想を誘導することです。
・子供を自立させる最高の方法は、子供を既に独立した自立性のある完全な人間であると親が認め、そのような態度で子供に対して振る舞うことです。
<参考図書>
・9つの性格(鈴木秀子著 PHP出版)
・子供をのばす9つの性格(鈴木秀子著 PHP出版)
・生きがいの創造(飯田史彦著 PHP出版)
・運命の貴族となるために(ジョン・マクドナルド著 飛鳥新社)
・愛のヨガ(R.V.アーバン著 野草社)
・子供たちとの対話(J.クリシュナムルティ著 平河出版社)
・インナー・ブレイン(浜野恵一著 同文書院)
・胎児は見ている(T.バーニー著 祥伝社<ノン・ブック>)
・家庭で出来る自然療法(東城百合子著 あなたと健康社)
・クスリのいらない健康法(石原結寛著 三笠書房)
・「体癖」一巻・二巻(野口晴哉著 全生社)
・躾の時期 (野口晴哉著 全生社)
・育児の本(野口晴哉著 全生社)
・叱り方褒め方(野口晴哉著 全生社)
・背く子 背かれる親(野口晴哉著 全生社)
・誕生前後の生活(野口晴哉著 全生社)
・思春期(野口晴哉著 全生社)
・叱言以前(野口晴哉著 全生社)
・子育ての記(野口昭子著 全生社)
・アメリカインディアンの教え(加藤諦三著 ニッポン放送出版)
・ミュータントメッセージ(マルロ・モーガン著 角川書店)
・大いなる生命学(青山圭秀著 三五館)
・人生は思うように変えられる(ジョセフ・マーフィー著 産能大学出版部)
・眠りながら成功する(ジョセフ・マーフィー著 産能大学出版部)


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