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2008年2月 5日 (火)

株式市場の崩壊 -3

前回の内容に関して、「株価の暴落がなぜハイパーインフレに結びつくのか、よくわからない」という指摘を受けました。そこでこの点についてもう少し掘り下げてみようと思います。まず、参考資料として下記のリンクに目を通してみてください。

ドル暴落で日本経済はアルゼンチン化する(阿修羅)
アルゼンチンの経済破綻について(教えて!goo)
国家財政破綻研究ページ(KAN Consulting Office )
出前講座 <ロシア・アルゼンチン・トルコの経済破綻検証>(PDF)

これらの記事を読めば分かりますが、過去の歴史(ロシア、アルゼンチン、トルコの例など)をみても、結局国家が破産する時最後にとられる手段は、国民の財産を取り上げて穴埋めすることなわけですね。そのための手段の一つとしてハイパーインフレがあるわけです。先の三国の例ではロシアとアルゼンチンがそうなりました。(アルゼンチンなんて、まだわずか7〜8年前の出来事ですよ!)ロシアの物価は70倍、アルゼンチンは50倍になりました。

金融システムがいよいよ危ないとなると、まず銀行で「とりつけ騒ぎ」が起きます。これはすなわち銀行が倒産しそうになるから、自分の預金がパーになる前に引き出そうと、皆が銀行に殺到する現象です。これが始まるといよいよ金融システムの破綻に拍車がかかりますから、国は一時的に「預金封鎖」という手段に出ます。すなわち銀行からお金を下ろすのを法律で禁止するわけです。そしてその間に大量の紙幣を印刷してばらまいて、それで事態を収拾しようとするわけですが、これをやれば当然の結果としてハイパーインフレがおこります。すると預金封鎖が解けてもロシアの例では通貨の価値が1/70、アルゼンチンでは1/50になってしまいますから、まあ預金はほとんど紙くず同然なわけです。そのかわり国の借金は激減する(日本の場合、800兆円の借金が1/70なら11.4兆円相当、1/50なら16兆円相当になる)わけですね。ですから流れとしては「株価の暴落→金融危機→紙幣の大量増刷→ハイパーインフレ」となるわけですね。

まあ、こんなふうに過去の歴史を見ても、国と言うものは破綻する時は国民を平気で犠牲にするものです。(リンカーンのような波動と進化段階が高い政治家がいれば別かもしれませんが…日本の今の政治家と官僚ではほとんど絶望的でしょーね…。)よ〜く覚えておいた方がいいですよ。国家が財政破綻すると言うことは、個人の財産も紙くずになると言うことなんです。銀行を信用せず、タンス預金にして札束を握りしめていても、貨幣価値が暴落すれば結局は同じことです。土地を持っていても、もちろん地価も暴落、株も暴落、財産を金に換えていたとしても、ある時点で資金に困った投資家が投げ売りをはじめるからこれもいずれは暴落…資本主義そのものがひっくり返るって話だから、まあ何やっても無駄でしょう。そんなときに一番強いのは、まず食べ物を生産出来る農家。そして自分の食いぶちを自分で確保出来る、家庭菜園などの自給自足の生活基盤を持っているロハスな人でしょうね。

さて、ハイパーインフレのことばかり書いていても話が先に進みませんので、あとは上記リンクを読むなり、自分で調べるなりしてもらうとして、次の話題に移りましょう。これだけ日本、及び世界経済の破綻、資本主義の終焉が間近に迫っていると力説しても、真剣に考えようとしない人、日常の現実に追われて余裕のない人は「そんなバカな」と取り合おうとしないかもしれません。もちろん、こうした事態が実際のところ、いつ、どの程度の規模で起こるかは誰にも分かりません。ひょっとすると今回の世界同時株安もどこかで持ち直し、とりあえず危機が去ったかのように見える時期があるかもしれません。現にここ数日は株価は上昇傾向です。ですがそれは所詮「延命措置」が一時的に功を奏したと言うだけの話で、巨大な不良債権や財政赤字が解消しない限りは、根本的な解決ではないわけです。

では、水がいっぱい入ったコップをお盆に載せて綱渡りしているかような現在の世界経済の状態でも、なんとか対症療法で少しでも延命出来れば、それでいいのでしょうか?僕はそうは思いません。経済が延命すればするほど、もっと大きな問題が深刻化すると思うからです。

それは何かと言うと「環境問題」です。言うまでもなく、環境破壊は科学技術の発展と、経済発展が結びつき、人間の物質的欲望を駆り立てることによって広がってきました。考えてみればほんの200年前、産業革命以前は地球上に環境破壊はほとんどなかったんですよね。自然が何十億年もかけて作り上げてきた地球環境を、人間はわずか200年で根本的に破壊しようとしているのです。そう考えると、空恐ろしくなりますよね。

なぜ環境破壊が経済破綻より恐ろしいかと言うと、先に述べたように、たとえ経済が完全に破壊し尽くされようとも、食べ物、水、空気…こうした生命を維持するために必要な基本的なものが最低限供給されているうちは、少なくとも生き物は死ぬことはないわけです。「経済が破綻したら、農家が一番強い」と言うのはそういうことですが、環境問題はこうした生命維持のための基本条件すら破壊してしまうかもしれないのです。そうなればあらゆる生命の生存が脅かされることになります。

しかも怖いのは環境問題がいつ、どのような形で決定的な破綻をきたすかは、経済破綻を予測するよりもずっと難しいということです。例えば温暖化問題一つとっても、あと100年ぐらいはそんなに深刻な状態にはならないと言う学者もいれば、もう手遅れだと言う学者もいます。例えば「ガイア仮説」で有名なジェームズ・ラブロック博士は最近の著書「ガイアの復讐」の中で、既に地球環境は回復不可能な段階に達しつつあると述べています。

例えば世界中の農地が激減して、人類の大半が餓死するとか、大規模な干ばつで水が極端に不足するとか、逆に洪水で肥沃な土壌が大量に流されてしまうとか…年々エスカレートする異常気象は、いつ決定的な破壊をもたらすか全く分かりません。それは数十年後かもしれないし、明日起こるかもしれません。

しかし、間違いなく言えるのは、この流れは人間が資本主義、唯物主義という考え方をやめない限り、エスカレートする一方だと言うことです。つまり、地球環境の決定的な破綻を防ぐためには、資本主義が先に破綻する必要があるのです。最初に述べたように、資本主義とはもっと豊かに、もっと贅沢にと消費をあおり立てることによって成り立っています。それに対して環境保護の基本は「消費するな」と言うことです。自然に回復出来る以上にエネルギーや資源を消費すれば、その分だけ環境は破壊されます。「それ以上に消費するな」と言うのが環境保護の原則です。つまり、環境保護と資本主義は両立しません。経済発展と環境保護が両立するかのように主張する人もいますが、前述の世界経済を牽引してきたアメリカの実態を考えると、はっきり言って「妄想」としか思えません。人間が資本主義を捨て、人間の幸福は無限に物質的な豊かさを求めることにはないんだと言うことに気づかない限り、遅かれ早かれ地球環境は決定的に破壊される時が来て、人間も破滅するしかないでしょう。

例えば近年もっとも急速な経済発展を遂げた国は中国です。中国の人口は現在13億を越えているそうですが、現在でも地球環境のキャパシティは限界なの に、この勢いで中国全体がアメリカや日本並みの大量消費社会に移行したら、もう完全にお手上げでしょう。世界の環境問題は確実に限界を超えると思います。 現に中国国内では様々な環境問題が深刻化し ています。もっとも急速に経済発展を遂げた代わりに、もっとも深刻な環境問題が発生した国、それが現在の中国です。今騒がれている農薬入り冷凍餃子事件 も、そうした問題の一部が吹き出した結果でしょうね。バブル経済はいつ崩壊してもおかしくない状態だし、僕はこんな状態で半年後の北京オリンピックが本当 に開催出来るのか、まだ疑っています。

ですから僕は、明日にも株式市場が崩壊し、資本主義が終焉を迎えたとしても、それは地球全体の利益から考えれば「福音」だと思います。確かに経済破綻は人間に大変な試練をもたらすでしょうが、環境破壊が決定的な破綻をするよりはずっとましです。もうそれ以外に、人間と地球上のあらゆる生命が生き残る道は残されていないと僕は思います。

「宇宙船地球号(Spaceship Earth)」という言葉があります。僕が環境問題に関心を持つきっかけになったTV番組「素敵な宇宙船地球号」の番組タイトルとしても使われていますが、この言葉は何もこの番組の専売特許ではありません。元はアメリカの思想家、建築家のバックミンスター・フラーが最初に使った言葉です。

フラーは地球を宇宙船に例えました。宇宙船は地球に戻るまでは水、空気、その他あらゆる資源を宇宙船の中でリサイクルしてまかなわなければなりません。例えばアポロ宇宙船では飛行士の尿(おしっこ)ですら浄化、リサイクルして再利用したということです。当然ながら、そうした人間が生きるために必要な資源は、宇宙船の外から持ってくることはできません。地球を出発するときに積み込んだ水や空気をリサイクルして使うしか方法はないのです。唯一宇宙船の外から取り込めるエネルギーは、太陽電池で発電される電気エネルギー=太陽エネルギーのみです。

しかし、よく考えたら、地球そのものもこれと同じなのです。地球の水も空気も、その他の資源も有限です。私たちはそれら有限の資源をリサイクルして使うことしか出来ないのです。地球の外から持ち込めるのは、太陽エネルギーだけです。ただ、人工の宇宙船に比べれば規模が大きいだけで、本質的には同じことなんです。だからフラーは地球を宇宙船に例えたのです。宇宙船地球号(Spaceship Earth)という言葉には、そういう意味が込められています。

もし、宇宙船の乗組員が限られた水や空気や食べ物を奪い合って、殴り合ったり殺し合ったりしたらどうなるでしょう?共倒れになるのは目に見えていますよね?ならば「宇宙船地球号(Spaceship Earth)」の乗組員である我々人類全体も同じことではありませんか?限られた資源しかない地球上で、それを奪い合っていては私たちは共倒れになるしかないのです。有限のものを分かち合う以外に、私たちが生き残る道はないのです。そう考えればマイトレーヤ様が「分かち合いによって地球を救いなさい」と言ってるのも、竹下先生が「命の道に入るには利他性が必要」と言っているのも、当然ではありませんか?霊的な啓示を与えられるまでもなく、こんなことは我々人間がおかれている物理的な現実を冷静に理解すれば分かることではないでしょうか?この期に及んでそのことが理解出来ないで競争、奪い合い、戦争…などの不毛なゲームに興じているのは、あまりにも情けないと思いませんか?

私たちは今、沈み行くタイタニック号に乗った乗客のような状況に置かれているのです。多くの人は船体がミシミシいって浸水しつつある兆候が出ているのに、「この豪華客船が沈没するわけがない」と言って相変わらずパーティに興じています。しかし、タイタニック号がいずれ沈没することは、もはや止めようがありません。出来ることは一刻も早くそのことに気付き、脱出の準備をすることです。さて、あなたは資本主義、拝金主義、唯物主義という麻薬に溺れたまま、舟とともに沈んで行くか、賢明な選択をして新しい時代に生き残るか、どっちでしょうか?

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コメント

日本でも昭和時代にハイパーインフレは大きく2度
起きていると思いましたが?最初は戦前に大蔵大臣の
不用意な銀行の破綻報告で取り付け騒ぎ,貯金封鎖と
株,金融市場の破綻,ハイパーインフレその後戦争へ
2度目は戦後,戦時国債(今の国債残高気に成りますね)の償還問題の時,に紙幣債権が紙くずに成りました
最近の紙幣の頻繁な変更,(偽札対策?ドルならまだしも日本円が?)ATMの不可解な規制等テロ対策ならば外にする事が山ほど(入出国管理,港湾の物品検査等)有るのに国民の銀行振り込みの規制なんかしている何か
変でしょ,今年は小渕総理の時代に発行した最大額の
国債の償還年です,何も無い事を祈りましょう
インドの数学,経済学者(名前は忘れた)がアメリカの
サブプライムローン問題が表面化する時が世界経済崩壊の時と5年程前に本で書いて居た事を思い出しています,金その他の貴金属の異常な高騰は一部の早耳の
人々のお金の現物化の動きとも取れますが,TV,新聞
に載らなければそんな問題は存在しないかの様な態度
の日本人は一番被害を受ける様な気がします

>日本でも昭和時代にハイパーインフレは大きく2度
>起きていると思いましたが?

そうですね。でもかなり前のことなので、僕自身「歴史上の出来事」としてしか知らないし、ピンと来る人は少ないだろうと思って、ニュースが記憶に残っているロシアとアルゼンチンのケースを例に挙げました。

>何も無い事を祈りましょう

本文でも述べていますが、僕はむしろ起こるべきことは早めに起こってしまった方がいいのではないかと思ってます。理由は、その方が早めに気付いて救われる人が増える可能性があることと、本文で述べてる環境問題のことがあるからです。

>インドの数学,経済学者(名前は忘れた)

これはラビ・バトラ博士のことだと思います。僕のもう一つのブログで博士のことを紹介してくれた人がいます。

http://samadi.cocolog-nifty.com/diary/2008/01/post_94a7.html#comments

現在のところ、気持ち悪いほどバトラ博士の予測通り現実化してますね。

>TV,新聞に載らなければそんな問題は存在しない
>かの様な態度の日本人は一番被害を受ける様な気がします

同感ですね。日本のマスコミは特に保守的ですから…。経済アナリストの藤原直哉氏によれば、海外の新聞をネットでいろいろ読んでると、かなり真実に迫っている記事もみられるそうです。

ついにアメリカで銀行倒産の噂がでてきましたね。
かっての世界恐慌がやはりアメリカ発で
その後戦争まで続いたことを思うと
やはり大不況が秒読みなのかと考えてしまいます。
展開はよめませんが 
原油と金は暴騰の最中ですしね。

ちなみに日本では、まだ経済の最前線指揮官たるべき
日銀総裁が決まらないという状況です。
緊急事態にはどうするつもりなのでしょうかね。
日本発で何か起こるなら この指揮官不在の間に
なにかおこってもおかしくないですね。

はい、坂を転がり落ちるように…とまでは行きませんが、経済崩壊は確実に進んでいます。つい先日もアメリカの代表的投資ファンド、カーライルのグループ会社がデフォルト(破綻宣告)を受けました。どこかの地方銀行が破綻したと言うニュースもありましたね。

http://www.nikkei.co.jp/kaigai/us/20080306D2M0603D06.html

>やはり大不況が秒読みなのかと考えてしまいます。

もう始まってると言っていいと思います。

>緊急事態にはどうするつもりなのでしょうかね。

政治家の発言を見る限り、そこまでの危機感はないんでしょうね。本音は分かりませんけども。民主党が最近政権交代に腰が引けているように見えるのは、実は小沢氏は政権を取りたくない、こんな大破綻、大混乱が予想される時期に責任を背負わされたくない、と思っているからだと言う説もありますね。だから大連立に走って「連帯責任」に逃げようとしたのだ、と。

まあ、政治家がどうであろうが、僕はもう経済破綻はどうにもならない、止めようがないと思います。遅かれ早かれ一度全てが崩壊して、落ちるとこまで落ちて、ゼロベースで新しいものを再建する…それしかないでしょう。腹をくくることですよ、それが神様のシナリオなんだから。

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