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2006年8月19日 (土)

分ち合いで成り立つ世界 - 3

さて、サーバー・クラッシュ&リニューアル以後の初めての投稿は、1ヶ月以上も間が空いてしまいましたが、「分ち合いで成り立つ世界」の3回目です。もう誰も覚えていないと思いますのでちょっと復習で下記を覗いてみてください…(^^;)。

分ち合いで成り立つ世界 - 1
分ち合いで成り立つ世界 - 2

2回目の最後は「結局資本主義も共産主義も人間を幸福にはしなかった」という話で終わっていました。では、長島龍人さんの「お金のいらない国」のような理想社会はどうやったら実現するのでしょう?

結論を言うと、法律とか政治・社会体制をいくら「理想的」にしてもダメだと僕は思います。前回「マルクスが資本論で描いた理想自体は美しいものだ」と書きました。理想通りに事が運べば旧ソ連などの社会主義国は「お金のいらない国」のような素晴らしい社会を実現していたかもしれません。ですが、現実にはそうはならなかった。20年ほど前、ゴルバチョフが登場してペレストロイカ政策を始めるまではソヴィエト連邦という国は今の北朝鮮以上に、不気味でコワ〜い国でした。(大韓航空機撃墜事件、覚えてます?領空侵犯を理由に、民間の旅客機をソ連軍機が撃墜してしまうという前代未聞の事件でした。)現在の北朝鮮もそうですが、こんな国で暮らす国民が幸せだとはとても思えません。「全てを平等に分かち合う」という理想は結局共産党の腐敗により、一部の特権階級が甘い汁を吸い、それ以外の一般人は「平等に貧しい」というだけのものになってしまいました。そして1990年代の初頭、旧ソ連をはじめとする共産主義国は次々と崩壊して行きました。

彼らは美しい理想を抱きながらも、その理想を実現する手段をはき違えたのだと思います。すなわち、暴力的な革命でもなんでも、理想を実現するための政治・社会体制を作ってしまい、国民を強制的にその制度に従わせれば良い、という考え方です。(スターリンは革命のために2000万〜5000万人もの人々を虐殺・粛正したと言われています。)しかし、それではダメなんです。本当に革命を起こすべきなのは人々の「意識」でしょう。

現在のほとんどの人間が考える「成功」は、文字通り物質的に豊かになることです。すなわちお金持ちになることや、社会的に成功することが現在の意識レベルの人間にとっての「成功」であり「幸福」なんですね。ですから地球上の限られた物質、富をめぐって「奪い合い」がおこるのは当然のことです。資本主義とは、その「弱肉強食の奪い合い」を前提としてルール化したものだといえるでしょう。共産主義はそれに対するアンチテーゼとして出て来たわけですが、いくら「分かち合い」のルールを作っても人間の意識レベルが低いうちは、いずれ形骸化して腐敗して行くのは目に見えています。

さらにある程度ルールに乗っ取った上での「奪い合い」ならまだいいですが、それでもどうしようもなくなると戦争という最終手段に出ることになります。今も中東情勢は、いつ第三次世界大戦につながってもおかしくない状態です。またみんながみんな自分が物質的に豊かになることしか考えず、地球全体の限界を無視しているため、様々な環境問題が吹き出しています。環境問題とは地球が人類に「お前らいい加減にせーよ!これ以上は面倒見切れん!!」と悲鳴を上げている状態です。こちらも遠くない将来、限界が来て大変なしっぺ返しが来るでしょう。…これが現在の人類の意識レベルが作り上げた世界の現状です。

では、どうすれば「お金のいらない国」のような、分ち合いで成り立つ世界は実現するのでしょうか?今の現状を考えると、ものすごい試練を通過しない限り難しいのではないかと思います。人間は逆境を経験してこそ成長するという面がありますから、ある意味ではそれも仕方ないのかもしれません。それが第三次世界大戦か、金融・資本主義の崩壊か、映画「デイ・アフター・トゥモロー」のような世界的な環境の大破綻か分かりませんが、そうした試練を経て、今までの自分たちの愚かさがほとほと嫌になり、その「絶望」を乗り越えてはじめて、新しい世界が見えてくるのではないでしょうか。

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