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2006年7月11日 (火)

分ち合いで成り立つ世界 - 2

…少し間が空いてしまいましたが、続きです。

さて、どうやって「お金のいらない国」「分ち合いで成り立つ世界」を成立させるかということですが、長島龍人さんの「お金のいらない国2」の中にちょっとしたヒントが与えられています。この部分です。

「私たちの世界でも、国によっては学校も病院もタダっていうところもあるんですよ」
「ほう。どうやっているんですか?」
「税金が高いんですよ。税金というのは自分の収入から国に納めるお金なんですけどね。その国は税率が50%くらいなんです。でも、その国の人たちはあまり文句を言わないし、うまく行ってるみたいです」
「じゃあ、その国の真似をすればいいじゃないですか。いっそのこと税率を100%にしてしまえば…」
「ええ!…ああ、でもそうか。そうすれば確かに、お金のいらない国になりますね」
「でしょう?どんな仕事をしていくらもらっても、全部、国に渡してしまうなら差はつかない」

この「税率50%の国」はスウェーデンなどの北欧諸国のことを言ってるのだと思いますが、確かに理屈ではそのやり方を極端に押し進め、税率を100%にして、そのかわり生活に必要なものは全て無料で手に入るということにすれば、「お金のいらない国」は成立しそうです。

でも実際に日本でこれをやったとして、うまく行くでしょうか?僕はそうは思いません。例えば昨今の社会保険庁のていたらくを見てください。わずか月数万円の健康保険、年金の運用ですら、役人は公正に扱うことが出来ていません。一昔前は「官僚」と言えば「国を動かしているエリート集団」というイメージがありましたが、今やそのイメージは地に堕ち「官僚とは利権をあさり、自分たちの利益のために不正をするもの」という感すらあります。そんな奴らに私たちが働いたお金を100%渡してその管理をさせたとしても、みんなが幸せになるような運用が出来るでしょうか?…まあ無理ですよね。それどころか、普通は税金なんて減らせるものなら1円でも安い方がいいと思ってるでしょう(笑)?

実際にこうした考え方で国の仕組みを作って失敗した例が既にあります。言うまでもなくかつての「共産主義国」がそれです。マルクスが資本論で描いた理想はほぼこの「税率100%の国」と同じようなものでしょう。その理想自体は美しいものだと思います。しかし実際に出来上がった共産主義国は、一部の特権階級が権力や富を握り、それ以外の一般民衆は「平等に貧しい」というものでしかありませんでした。日本を「税率100%、そのかわり必要なものは何でもタダで手に入る国」にしようとしても、結果は失敗した共産主義国と大差ないでしょう。今やほとんど共産主義は絶滅しつつあります。一応中国は今でも大国として残っている共産主義の国ですが、経済の実態はほとんど資本主義と変らないものになっていることは周知の事実。北朝鮮という国は共産主義の最も歪んだ形の実例として残っていますが、ごらんの通り崩壊寸前です。

では資本主義も共産主義も人間を幸福にしない、ということがはっきりした今、「お金のいらない国」のような理想を実現するためにはどうしたらいいんでしょうか…?

続く

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