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2005年5月13日 (金)

寄生獣

昨日の「ガイア仮説」を書き終わって思い出したのがこの作品。10年ぐらい前に「アフタヌーン」に連載されていた漫画ですが、爆発的にヒットしたのでご存じの方も多いでしょう。僕も当時夢中になって読んだ作品で、この15年ぐらいで読んだ漫画としては最も面白かったと言っていいでしょう。

寄生獣―完全版 (1)

講談社
岩明 均

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これも広い意味で環境問題をテーマに取り上げた作品です。「ガイア仮説」で「地球が生命体なら、ガン細胞となってしまった人間を消してしまおうという、地球の『免疫機能』が働いたとしてもおかしくない」と書きましたが、この物語の設定はまさしくそれ。ただしその地球の「免疫機能」は天変地異ではなく、人間の「天敵」である新種の生物が現れるというもの。

ある日人間に寄生する奇妙な生物が現れる。それは寝ている間などに人間の体内に入り込み、脳を乗っ取る。すると本来の寄生された人間の人格が消滅し、代わりに寄生生物が脳となって全身を操るようになる。寄生生物は人間並みかそれ以上の知性と、人間を遥かに超える運動能力を持ち、瞬く間に人間の言葉を覚え、寄生した本人になりすます。そして自分が寄生したものと同種の生物、すなわち人間を片っ端から食い殺していく。天敵として登場した寄生生物の前では、人間はなす術もなく、次々と餌食になっていく。

主人公の高校生、新一は普通なら脳に寄生する寄生生物が、間違って右手に寄生してしまった変わり種。そのため人間である新一の脳が丸々生き残り、右手が変形しながら言葉をしゃべるという変った寄生形態になってしまう。やむを得ず奇妙な共同生活をはじめた右手の「ミギー」と新一だが、他の正常に脳を乗っ取った寄生生物から見ると新一たちは「危険な存在」と見なされ、問答無用で攻撃してくる。こうしてミギーと新一の生き残りをかけた壮絶な戦いの日々が始まっていく…。

大まかなストーリーはこんな感じですが、一つ一つの台詞やストーリーに深いメッセージ性があり、ぐいぐいと引き込まれていきます。環境問題の本質とは?そもそも「生きる」ってどういうことだ…?などなど、本当に考えさせられる作品です。そして、物語のクライマックス、人間対寄生生物の最終戦争が行われているとき、寄生生物の親玉が人間に向かって次のように演説します。  

  人間一種の繁栄よりも生物全体を考える!!
  そうしてこそ万物の霊長だ!!
  正義のためとほざくきさまら(人間)!!
  これ以上の正義がどこにあるか!?
  人間に寄生し、生物全体のバランスを保つ役割を担う我々から比べれば
  人間どもこそ地球を蝕む寄生虫!!
  いや……寄生獣か!

そう…作品タイトルの「寄生獣」はこの人間に寄生する新種の生物のことを言ってるんだと、作品の終盤まで読者の誰もが思ってるのですが、実は「寄生獣」とは人間自身のことだったのです。非常にブラックな視点ではありますが、これは環境問題の本質を的確に突いていると言えるでしょう。地球に寄生し、食いつぶすまで、自然の調和を無視した身勝手な行動をやめない「人間」という名の寄生生物。この演説に対して「そうではない、人間は間違っていない」ときちんと反論できる人が、果たしているでしょうか?

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