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2004年3月28日 (日)

「専用機化するPC」か、「PC化する専用機」か?

IT mediaのサイトに「あなたに必要なのは『専用機化するPC』か、『PC化する専用機』か」という面白い記事を見つけました。 私が日頃考えてることをうまくまとめて代弁してくれてるなあ、と思ったのです。

曰く、「PCは、初期状態に近いうちはうまく動くものだ。だが拡張性をユーザーに対して広く開放するあまり、ハードウェアやソフトウェアの追加によって、だんだん内部的な整合性が崩れていく」…ほんと、その通りですよね(^^;)。

マイクロソフトのビル・ゲイツやアップルのスティーブ・ジョブズが30年ほど前にそれぞれの会社を創業した頃、「いずれすべての家庭にパソコンを普及させ、世界を変える」という高邁な理想を掲げていました。30年後の現在、その目標はある程度は実現しましたが、同時に限界も見えて来た、と言えるのではないでしょうか。

というのは、前記の記事にあるように「パソコンは未だに一般の素人が使いこなすには難しすぎる」からです。難しいのは操作よりも、メンテナンスですが。マニュアルに書いてる通りに操作して問題なく動いているうちはいいのですが、いったんトラブルが起きると、それを解決するのには高度なスキルが必要になります。パソコンのソフトウェアには「バグ」がつきものですが、一般の家電製品ならそんなことがあれば「欠陥商品」としてリコールの対象になります。PCのソフトにはバージョンアップという逃げ道があるというのも一つの原因ですが、その他にも「パソコンユーザーはそういったバグやトラブルを回避して使いこなすスキルがあるのが当然」という悪しき常識がまかり通ってる、という部分が大きな原因だと思うんですよね。

これじゃあパソコンがこれ以上普及するのは無理だと思います。世の中には「機械オンチ」と言われる人たちが一定の割合でいて、そうした人が何かで思い立ってパソコンを買ったとしても、何かトラブルが起きたときに嫌気がさしてほこりをかぶってしまう…ということになってしまいます。そうした人たちに日常的にパソコンを使わせることは、今のままではまず無理です。

そこを乗り越えてパソコンが電話やテレビ、冷蔵庫、洗濯機並みに普及するためには、「パソコンでないもの」に進化していくしかないでしょう。すなわちそれが「専用機化するPC」、あるいは「PC化する専用機」というわけです。具体的にはPCの各機能を専用化、単純化し、家電製品としてパソコンの代わりに普及させるのです。携帯電話がその最初の成功例でしょう。iPodもそうですね。実際、携帯はPCを普及率であっという間に追い抜いてしまいましたし。iPod(およびその類似品)もいずれそうなるでしょう。私が前回のエントリーで提案した「携帯電話とiPodの機能を合体させたデバイス」「CDプレーヤーの代わりとしてのハードウェア版iTunes」というのもそうした『専用機化するPC』『PC化する専用機』的発想の一例です。パソコンにはパソコンでしか出来ないスペシャリストの道具としてこれからも使われていくでしょうが、コンシュマー用途としてはこうした家電製品に徐々に取って代わられていくんだろうな、と私は思います。

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