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2004年2月 9日 (月)

イオ/新津章夫…後日談

(株)ブリッジ BRIDGE009

Io 先日、私が高校生の頃、強烈なインパクトを受けた天才ギタリスト、新津章夫の話を書きました。すると、昨日なんと新津氏の実弟である新津隆夫さんからメールが来たのです。「イオ」がCD化された背景には、亡き兄を尊敬してやまない隆夫さんの尽力があったようです。許可をいただきましたので、そのメールを以下に公開します。

金子様

初めてメールさせていただきます。私は「Blog@Shiryu」のコーナーでとりあげていただいています、「I.O.」(イオ)の新津章夫の弟で新津隆夫と申します。思いがけずWebめぐりをしておりましたら、このサイトに出会いました。本当にインターネットって不思議な媒体ですね。

サイトを拝見して金子様が高校生時代にも「I.O.」を買っていただいていたとは驚きました。ご指摘のように本当にマニアックなアルバムでしたからね。誰もが知っているような存在ではないんです。しかも、彼がもっとも好きな曲のひとつであった「未来永劫」を褒めていただき、おそらく兄も喜んでいることと思います(サブタイトルの「シャッファウゼン」はドイツのライン川に流れる滝の名前です。その流れの雄大さを音にしたのでした)。

「I.O.」の後、彼は1982年に現在の徳間ジャパンから「Petstep」、1985年にスウィッチというマイナー・レーベルから「ウィンターワンダーランド」というアルバムを発表し、音楽の世界から身を引きました。その後はコンピュータ・プログラマーで生計を立てておりましたが、2000年に突如「無印良品BGM」が発売になり(こちらに連絡なしに、しかも彼の名前のクレジットを間違えて)、当の本人が驚いていました。ちなみに、六本木にあった「インクスティック」で1983年ごろ、毎週金曜日にライブもやっていたんですよ。

今、私の手元には彼の未発表のマスター・テープがあり、なんとか年内を目指してCD化したいと思っています(その中には「未来永劫・Part2」もありますよ)。「I.O.」発売元の「ブリッジ」は、当時、担当ディレクターで、後にYMOのマネージャーだった方が始められたレコード会社です。その方は同時に、兄のマネージメントもしていただいており、その事務所は「オレンジ・パラドックス」といいました。「I.O.」の1曲目ですね。この曲、わかりますか? オープンリールに録音して逆回ししても同じ曲に聞こえるんですよ。今となっては若い人に説明しても、肝心の逆回しできるテープレコーダーがないからわからないでしょうけどね。

長々とすみません。とにかく、金子さんのような方がサイト上で、今もなお兄の音楽を聞いていて下さっていることを知り嬉しくなってメールしてしまいました。

「素敵な宇宙船地球号」は何度か見たことがあります。テーマ曲のことは気になっていました。今後、益々のご活躍を祈っています。

新津隆夫

PS/「I.O.」のジャケットには新津章夫の命日が「12月19日」とありますが、実際には2002年1月19日です。誤植です。彼は日暮里にある墓に眠ってます。


何とも不思議な出会いでした。26年前に強烈な影響を受けたアーティストと、こんな形で再び出会うとは…。何とも残念なことにご本人は一昨年他界されてしまいましたが、弟の隆夫さんは「イオ」の制作過程を全部そばでみていた「生き証人」でした。「イオ」発表後の新津氏は、多くの著名なプロミュージシャンから注目を集め、日本のみならず、海外からも共演の申し出などもたくさんあったそうです。しかし、あくまでも一人多重録音の世界にこだわりを持つ彼は、そのほとんどすべてを断ってしまったとか。(も、もったいない…。)一般受けこそしませんでしたが、新津章夫という人は、玄人のミュージシャンの尊敬を集める、やはり天才としか言いようのない人だったと思います。これほどの才能を持った人が、49歳という若さで逝ってしまった…しかも、人生の後半は音楽活動を断念せざるを得なかった…そのことを日本人の一人として、ファンとして情けなく思います。もし新津氏がヨーロッパ人かアメリカ人なら、こんなことにはならなかったのではないでしょうか?何故日本の音楽シーンは、これほどの「宝」を育てることが出来ず、黙殺してしまったのか?…残念ですが、日本人の芸術に対する文化的レベルはまだその程度、と言うことなんでしょう。ちょうど私が社会人になった1983年頃、新津氏は毎週のように六本木でライブをやっていたのですね…。私の仕事場は六本木だったのに、その時は出会えなかった…残念極まります。

さて、隆夫さんのメールの中にもある「オレンジ・パラドックス」という曲ですが、「逆回転しても全く同じに聴こえる」という世にも珍しい曲です。当時はオープンリールのテレコなど持っていなかったので、逆回転を試すことが出来ませんでしたが、今の時代はパソコンと数万円で手に入るオーディオ編集ソフトを使えば、比較的簡単にこれを試すことが出来ます。で、やってみました。「オレンジ・パラドックス」と出会って26年目にして初めて(笑)。「逆回転しても同じ」と言っても実は細かいところには微妙に違いはあるんだろう、ぐらいに考えていたのですが…驚きました。どう聞いても全く同じにしか聞こえません。念のために逆回転のものと正回転のものをぴったり並べて同時に再生してみましたが、やはり「同じ曲が2つ重なってる」ようにしか聴こえません。どうやったらこんなことが出来るのだろう…しかもコンピュータもないあの時代に…?しばらく考えましたが、やはり分りません(笑)。他の曲もそうですが、新津章夫サウンドには「謎」が多いのです。が、隆夫さんはその秘密を全部みてるんですよね。実はこっそりその一部を教えていただきました…ムフフ。

未発表曲もいずれ隆夫さんの手でCD化したいとのこと、期待しています。「未来永劫・Part2」は特に楽しみです。とにかく新津章夫作品をこのまま埋もれさせず、いつでも入手出来る道を確保しておくことが必要だと思います。きっと、大きく再評価される時が来るでしょうから。

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コメント

金子さんこんにちは。若輩の私がコメントするのも何ですが:笑
逆回しにしても同じに聞こえる曲。
音楽を聞いたことはないのですが、そう言う曲がある、ということは何かで聞いて昔から知ってました!
この方の曲だったんだぁ、と改めて納得です。

蓮さん、こんばんは。
新津氏はこの作品のことを「音の回文」と呼んでいたそうです。あとセカンドアルバムのタイトル\PETSTEP\も逆さまから読んでも同じ\PETSTEP\です。新津氏の作品にはこういういたずらっぽい仕掛けがたくさんあります。

とまあ、言うのは簡単だけど、実際に作るのは気が狂いそうになるほど大変だと思いますよ(^^;)。恐ろしいほどの集中力が必要でしょうね〜。

こんにちは。なんだか兄の知らないところで(当たり前か、もういないんだから…)作風が話題になっているようで、たぶん天国でくしゃみでもしていると思います。ありがとうございます。エピソードをひとつ。兄が生前住んでいた部屋からはヘッドフォンステレオやCDプレイヤーが5個も6個も出てきました。わかりますか? なにかに没頭していると、どこにおいたか忘れちゃうんです。で、ないと困るのでまた買ってくるんです。なんとお金の置き場所まで忘れていました(これは買ってこられませんけど…)。そんな人でした。

ああ、買った物をすぐなくして、同じ物をいくつも買っちゃう癖は、私と同じだ(笑)。ただ、私の場合は忘れるというよりも、部屋が恐ろしくちらかってるので発見出来なくなる、と言った方が正確ですが(^^;)。(ほとんど「青木ヶ原樹海」状態です。)今のところに3年半前に引っ越してきた時、前の部屋から同じ本が3冊出てきたのには、我ながらぞっとしました。読み返したくてもどこに行ったのか分らなかった本を2回買った覚えはあったけど、3冊あるとは思わなかった…。

それから隆夫さん、私は昭和36年生まれです。ほぼ同世代ですね(笑)。

だいぶ前にオレンジパラドックスを通常再生⇒逆再生と順に聴ける様に作ってみました。良かったらどうぞ。。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11768313

恐らく、お兄様は死んだ事も忘れて何かに没頭しているのではと、不謹慎ながら想像してしまいます(笑)

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