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2003年7月14日 (月)

パソコンの未来

Index_g5chip 少し前の話になりますが、Macお宝鑑定団の7/7の記事に今後のIBMのPowerPCのロードマップ情報が出ていました。(公式に発表されたものではなく、あくまでも噂)それによると…

現在のG5、PowerPC 970は来年半ばごろには2.6GHz〜2.8GHzまでクロックアップ
PowerPC 980は2.6GHz〜3GHzで来年の後半登場 、最終的には4.5GHz〜5GHzまでクロックアップ
2005/2006には、PowerPC 990が6GHz〜10GHz
2007/2008には、PowerPC 9900が20GHz〜25GHz

さらにPowerMac以外の製品にPowerPC G5が搭載されるのは、Xserveが今年の末頃、PowerBookは2004年の1月/2月、iMacは1年以上先になるらしい…ということだそうです。これはMacでの話ですが、当然Windowsのインテル系CPUも負けてはいないでしょう。しかし…4〜5年後にはクロック20GHz〜25GHzですか。これだけ性能アップしたパソコンを一体何に使うんでしょうね?

現在でも一般的なパソコンの用途 (ウェブブラウズ、メール、ワープロ、表計算、音楽CD/MP3/DVD等の再生…etc.)では最新のハイエンド・パソコンの性能は明らかにオーバースペックです。近年パソコンの売り上げが鈍化してきたのは、あまりにも性能が上がったために買い換え需要が無くなってきたからだとも言われています。確かにその傾向はあるでしょう。

パソコンの性能向上の恩恵をもっとも受けているのは、マルチメディア系のプロユーザーでしょうね。すなわち3Dグラフィック、2Dのハイエンド・グラフィック、音楽、動画編集・合成…こういった、少しでもCPUパワーが上がれば即仕事の能率が上がる、という分野で仕事をしている人たちです。私もその中の一人ですが、今までは「あとこれだけCPUパワーがあれば、あんな事や、こんな事が出来る…」と予測が付きました。それによってもたらされるメリットを期待して、2〜3年ごとにはマシンを買い換えていたわけですが、さすがに「10GHzを超えたCPUで何をやるんだ?」と考えると…少なくとも自分の仕事の範囲では、何も思いつきません(笑)。ですから次にメインの仕事用Macを買い換えるときは、G5が搭載されたPowerBookにしようと思っています。G5ならばCPUパワーはもう充分なので、ハイエンドの性能を求める代わりにポータブルの利便性をとるわけです。音楽分野以外では、10GHzを超えたCPUの使い道は、ハリウッド映画などに使われる3DCGの合成なら需要があるかな…とわずかに想像は出来ますが、それ以外で思いつくのはサーバーか現在スーパーコンピュータがやっている仕事…流体力学のシミュレーション(気象予測など)やSETI ぐらいかな…(^^;)。まあ要するに「パーソナル」とは言い難い、一部の専門家やマニアのための使い道ですよね。現在「パソコン」といわれているマシンは、次第にこうした一部の専門家やマニアのためのものになっていくのではないでしょうか?

では、一般的な意味での「パーソナル・コンピュータ」はこのまま進化が止まるのか?あるいは消滅するのか?私は次第に「パソコン」という概念から逸脱した別のものに変化していくのではないかと思います。例えば音楽用のピアノ鍵盤とMIDI端子が標準で付いた、音楽専用Windowsマシン。あるいはウェブブラウズとメールと表計算とワープロだけに特化した、紙のように薄く、巻き取ったり折りたたんだりして持ち運べるシート型のマシン。用途を限定せず、どれも同じような形で、ひたすらCPUの速度やメモリやHDの拡大といった、性能の向上を目指すパソコンの進化はそろそろ終わりで、まず「目的」「用途」があり、そのために最適化した「形」を持っている、という方向のデジタル機器に進化していくのではないか、というのが私の予想です。元々パソコンは目的を限定しない「汎用」パソコンであることが画期的なところでしたが、結局それを高度に使いこなそうとすればハード的にもソフト的にも高度なスキルが必要でした。そこに目的を限定しない「汎用」パソコンの限界があります。そこがネックになって、いつまでたってもパソコンは一定のスキルがないと使いこなせない「難しい機械」でした。ブームに釣られて買ってみたけど、結局ほこりをかぶってしまったパソコンが多かったのも事実です。コンピュータが電話やテレビ並みに普及するためには、そろそろ「パソコンでないもの」に進化し、汎用機から専用機へと変わっていく必要があるのではないでしょうか。

Appleの製品で言えば、最近話題のPowerMac G5はどれだけ性能が優れていても、従来の「パソコン」の延長に過ぎません。もっとも革新的な製品は私はiPodだと思います。なにが革新的かと言えば、従来のMP3プレーヤーの概念にも、「パソコン」という概念にもとらわれず、「音楽を持ち歩くという用途に最適な形、操作性、必要な機能は何か」という目的のためにゼロから設計されている、という点です。iPodのOSが何であるとか、CPUが何とかを誰も気にしません。しかし技術的にはiPodはOSもCPUも、メモリもHDも持った「コンピュータ」の一種であることには違いありません。

OSが何であるとか、CPUが何とか、スペックがどうとかは、汎用パソコンだからこそ注目されたものですが、本当に大切なのは「何がやりたいのか」ということです。スペックや機能は目的に対して必要なだけあればいいのだし、目的が違えばそれに最適なユーザーインターフェイスやデザインはそれぞれ違うはずです。こうした「コンピュータ応用機器」が様々な形で現在の「パソコン」を解体し、普及していったときに、いわゆる"IT"や"ユビキタス"なるものが本格的に社会に浸透し、世界を変えていくことになるんじゃないかと私は思います。

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コメント

確かに現状では、まさにこれ以上の
スペックはまったくいらないでしょう。
3Dゲームや映像のエンコード、3DCG合成などのCPUパワーをいくらでも必要とする用途以外では、どれだけクロックをあげてもそう体感速度は変わりませんので、もうこれ以上のCPUパワーはいらないと思うのも無理ないと思います。ただ、それはあくまで「現状では」ということです。マイクロソフトは次期OS「Longhorn」において「立体デスクトップ」を採用します。これは、デスクトップの構成要素をすべてポリゴンに置き換えて描画するというとてつもないものです(^^;
それは、現在最高性能のビデオカードを必要最低環境とするまぁたいへんなものになると言われています。当然、それに見合うだけのCPUパワーも(数ギガ以上くらいですが)いることになります。
これがどういうことを意味するかといいますと、現在、インターネットはたしかに動画とかのエフェクトが一部あったりはしますが、基本的に2次元の世界です。ホーム「ページ」というように。ページは2次元です。これが、いずれ3次元立体構成のホームページ(もうページじゃないですね(^^;)が普及するようになるということです。そしてゆくゆくは、現実世界を見ているかのような精度の3DCG/動画で構成された「ホームスペース」になるでしょう(予想ですが(^^;)つまり、現実世界と同じ、いやそれ以上のリアリティで距離や時間の制約を受けずにネットワークが繋がっているところなら地球上のどこでも(いや宇宙でも(^^;)、そして現実世界の何倍もの密度で活動できる世界がそこにできあがるわけです。そのために必要なCPUパワーは現段階ではちょっとわかりません(200Ghzくらいあればできるかも(^^;)が、いくらでもCPUパワーが必要な時代がすぐそこまで来ているかと思います。
CPUパワーの使い道がわからないというのは昔からあったと思いますね。昔、NECの9801が出た当初は、「こんなハイパワーマシンを何に使うんだ」と多くの人が思ったそうです(^^;;4Mhzという
今からでは信じられないほどのCPUクロックなんですけども(^^;
そしてもうひとつ、CPUが進歩すると便利になることといえば、小型化できることです。基本的なCPUパワーが上がれば、そんなに速度を必要としない分野では劇的な小型化ができます。今の最高速のPCくらいの性能を時計より小さいサイズに押し込むことも可能になります。そういった小型のコンピュータ応用機器群でもCPUの進歩によって次世代のリアル仮想空間(笑)にアクセスできるようになるのです。たとえばグラス(メガネ)型PCで現実世界を「見るように」ネット上のリアル仮想世界にアクセスできるようになる
かもしれません。(ここまでくると別にPCと呼ばなくてもいいかも知れませんが)
僕はパソコンの実態は通信機器だと思っています。(まぁたしかにいろんなことができるわけですけど)モールス信号、電話、の次に来るのがパソコンによるインターネットですが、そのインターネットはまだまだ黎明期でその可能性を大幅に制限されていると思います。その可能性がCPUパワーの進歩によって開放されるものであると思っています。インターネットの最大の特徴である「距離、時間、大きさが関係ない」ということを現在のインターネットはほとんど活用してないと思われます。インターネットの進歩の究極は4次元世界の構築だと思いますので。
まぁたしかに現在の「パソコン」という馬鹿でかくて原始的な存在はいずれは複数の機能に特化した「デバイス」に分化していくとは思うのですが、それは次世代のネットスペースが確立してからのことであると思うのです。
というひとつの考え方です。
ほとんどSFですが(笑)、過去のSFは
未来の現実だと思います(^−^;;
でも、問題もあります。そんな世界を構築できるほどのCPUやPC・デバイス群の電力をどうやってまかなうのだということです(笑)この、現在のエネルギー大節約時代と完全に逆行してますよね(笑
現在でさえ、大消費電力のPCを世界中の企業が大量導入することでの電力不足が懸念されてますから(^^;
そういう意味で現在のPCやCPUベンダーは環境に対して敵対しているとも言えるかもしれませんね。例えばインテルのお偉いさんは、「テラヘルツCPUも見えた」と基調講演で得意げに発表されてますし(笑)ここはやはり、そろそろCPUのパワーアップに進歩の主軸を置くのをやめにして、低消費電力・小型化に注力して、機能特化したデバイス群を開発するほうが・・って完全に最初の論と矛盾してますね(笑
まぁもともと論文じゃないですし
(^^;
要は機能特化したデバイスで次世代のネットスペースにアクセスできればそれで良いのです(希望(笑
それとも最近注目されているナノテクが進化したら、低電力かつハイパワーなCPUを搭載したデバイスがいつか実現できるかもしれませんね。
まぁそういう未来も選択肢のひとつということで。御静読、感謝いたします(笑

Longhornが「立体デスクトップ」を実現したとして、問題は「それが何の役に立つのか」ということです。立体ホログラムで相手の姿が見えるチャット?ネットゲーム?…私はあまりピンと来ませんね。特に欲しいという気になりません。いかに技術的にすごいことでも、一般の人から見て「こんなすごいことが出来るんだ!」というインパクトが無ければ広く普及はしないでしょう。

かつて初代Macintoshが登場した時、すなわちグラフィカル・ユーザー・インターフェイス(GUI)を搭載したパソコンが初めて世に出た時は、大変なインパクトがありました。それまでのCUIしかなかったパソコンに比べて格段にわかりやすく、直感的に操作出来たので、それまで「パソコンなんて難しそう、自分には無理」と思ってた人でも「これなら自分にも使えるかも」と思わせるだけの説得力がありました。そして、その後の20年間、全てのパソコンOSは初代Mac OSを模倣することによって進化してきたと言っても過言ではありません。現在のMac OS Xですらそうです。Apple自身でさえ、初代Mac登場の時を超えるイノベーションは生み出せていません。

すなわち、Longhornの成功はこの「初代Macintosh登場時のイノベーションを超えられるか?」と言うところにかかっていると思います。それを使えば「今まで出来なかったこんなすごいことが出来る」というインパクトを(パソコンオタク以外の)一般人に対して与えることが出来るか?…これがカギです。そうでなく、単にデスクトップが派手できれいに、立体的に見えるだけなら、単に飾り気が増えただけの、本質的には今までと同じパソコンでしかないでしょう。それが「○GHz以上の最新機種でなければまともに動かない」重いOSだとしたら、一斉にそっぽを向かれ、その時こそLinuxに快進撃の隙を与えてしまうかもしれません。

肝心なのは「その技術を使って何をやるのか?何の役に立つのか?」ということです。ただ技術的にすごい、というだけで喜ぶのはコンピュータの専門家とマニアだけです。

私の言う「パソコンに取って代わる、機能を特化したデジタルデバイス」で、すでに成功し、広く普及してるものがあります。言うまでもなくそれはiモード(及びそれに準ずる機能)付き携帯電話です。iモードはいわばパソコンのネット機能の一部を大幅に簡略化して携帯電話で使えるようにしたものです。機能的にはパソコンのネットに比べると極めて限られたものですが、iモードはあっという間に普及し、パソコンの普及台数を超えてしまいました。だいすけさんはパソコンを「通信機器」ととらえていますが、逆に言うと「デジタル通信機器」「ネット端末」は別にパソコンである必要はないわけです。普及台数から言えばパソコンはすでに「デジタル通信機器」として携帯電話に追い越されているのです…少なくとも日本では。

では、機能が限定されているにもかかわらず、iモードがパソコン以上に普及した理由は何でしょうか?二つあると思います。

1.どこにでも携帯出来ること。
2.メンテナンス、操作が比較的簡単であること。

どちらもパソコンにはない携帯電話ならではの特徴です。この二つの特徴によって「いつでもどこでも連絡がとれる、情報にアクセスできる」という圧倒的なメリットがあるが故に、iモード携帯電話は爆発的に普及しました。ある意味で、これは「初代Macintosh登場時のイノベーション」を超えていると思います。少なくとも日本では「デジタル通信機器」の主役は、数の上ではすでにパソコンから携帯電話に移っているといえます。Longhornはその主役の座を取りかえす事が出来るでしょうか?ユーザーインターフェイスが3Dになることが、携帯電話のメリット以上のインパクトをもたらすでしょうか?…多分、無理でしょうね。

パソコンが今以上に普及するためには、今までのPCの延長線上(スピードが速いとか、容量が増えるとか)を超える大きな質的革新がもたらされる必要があります。そうでない限り、こうした目的を特化したデジタルデバイスに徐々に取って代わられていくと思います。また、もしパソコンにそうした革新がもたらされるとすると、それはすでに「パソコン」という概念を超えたものになっているのではないでしょうか。

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